2011年10月29日:2011秋・北海道旅行(第5日目・前半)〜稲穂峠に挑むSLニセコ号〜

 2011年10月25日〜30日の旅行記録、第5日目です。これまで道央より東側で活動していましたが、残る2日は、札幌を跨いで西側と南側、という対照的な場所での撮影です。この日は山線区間で一日を過ごすことになりましたが、昼を挟んで2部構成です。こちらは前半の記録になります。


 前夜は繁華街の夜で比較的賑やかな町でしたが、出発の朝6時ごろ、さすがに町は静かでした。この日が土曜日なのも影響あったでしょうか。
 出庫して車は西へ。国道5号を道なりに小樽方向へ。小樽の街もそのまま抜けて、この日の朝の目的地、稲穂峠。駐車スペースはまだ時間が早いせいか、それほど台数が多いという感じではありませんでした。
 10分ほどで、目的地の丘。三脚を置いて一旦撤収されている方ばかりで、人影はほとんどなく、車に戻られているようですが、この日は穏やかな気候でしたので、私はそのまま普通列車の撮影をしながら待ちます。撮影するうちに、続々と人がやって来ました(といっても、東京の感覚だとマダラといってもいいのでしょうが)。


 まだ時間が早い時なので、微妙にくらいですが、キハ150+キハ40の2両編成による2932Dがやって来ました。周りをカットしているのですが、雄大な自然の中、まだあまり撮影者がいない時間。静かな山間に、気動車のエンジン音が鳴り響きます。(2011/10/29 然別〜銀山)


 下り1931D車後追いです。車体断面の違いで、先ほどと順序は逆ながら同じキハ40+キハ150ではありますが、小樽寄り(奥手)のキハ150は、本来函館本線で使用される冷房車の0番代ではなく、苫小牧所属の非冷房車である100番代。非冷房車で窓が小さいのですが、くっつけると、キハ40より窓が大きいことに初めて気づきました(昔乗った時も、くっついていたような気はしますが、始発の室蘭で眠くて記憶が残っていませんでした)。(2011/10/29 然別〜銀山)


 9934D。列車番号的には臨時ですが、SLニセコ運転日だけ延長となるのにあたって全区間を臨時で建て替えているためなので、定期列車と変わりありません。車両は平凡なキハ150の2両編成。この頃になると、人は集まって来ました。有名な撮影地ですが、北海道になると首都圏ほど混むこともありません。(2011/10/29 然別〜銀山)

 いよいよ本命列車になるので、カメラの準備も万全として待ちます。遠くから汽笛の音が静かな山に響き渡ります。


 上り勾配。C11171がファンサービスでもなく盛大に煙を上げながら、ゆっくりと通過します。(2011/10/29 然別〜銀山)


 あまりの煙で、背後の山は一切見えないですね。(2011/10/29 然別〜銀山)


 そのまま手持ちで列車を追いましたが、とにかく煙がすごかったです。通過した後も煙の臭いはしばらく消えませんでした。(2011/10/29 然別〜銀山)

 SLが走り去ると、次の場所を追いかけてほとんどの方が撤収されていきました。しかしながら、私たちはもともとこの日の本命はSLとして来ていますが、旅の目的は北海道でしか撮影できないものを撮影する、ということに尽きます。既に定期列車だけならばもうこの区間で待っても収穫はないのですが、この日はもう1本、定期列車でない列車が来るので、そちらもターゲットになります。


 キハ400型お座敷車両がやって来ました。地味な塗装はあまり好みではないのですが、これまでの来訪で見たことがない列車ですので、生で見るのは少し感動?(2011/10/29 然別〜銀山)

 お座敷が通過したので、これにてこの場所は撤収します。復路に向けて場所移動、ということになりますので、再び国道に戻り、倶知安方面へ。既にSLは蘭越へ向かっていますが、小樽方面へ戻る前にいったんそのままの組成で(DL牽引で)倶知安へ向かうことから、その到着をニセコで待ちます。車は倶知安峠を越え、羊蹄山を望むことのできる倶知安を一旦素通り、そのまま、ニセコに入ります。

 短いですが、このまま、第5日目後半に続く。


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