2012年 7月 8日:西武バス感謝祭
ここのところ開催されていなかった西武バスのイベントですが、久々に開催がありました。6月の西武鉄道・武蔵丘車両検修場の公開の際にビラの配布が処方と思われますが、西武バスの公式ホームページでも後日予告となりました。
前回、といっても10年ほど前になりますが、私は不参加でしたが、所沢の旧整備工場で開催されていたでしょうか。今回は、時勢の変化があるのか(所沢も実質移転となりました)、飯能営業所での開催となりました。。
当日は、開場直前まで雨天でしたが、午後にかけて日が射すような陽気となり、多くの一般参加者に恵まれました。展示された車両は、会場の職員氏曰く、古参車から最新車までそろえてみました、ということで、引退直前の古参車と、導入したばかりの最新車という印象になりました。むしろ中堅車は見られず、観光・高速車は本当に新車でした。
まずは、A1-714号車。もう練馬区の西武バスファンにはおなじみな、富士重新7Eボディのツーステップ車。昨年度末引退のA0-680号車ともども、近年まで輸送力を必要とする吉61系統を中心にした活躍をしていました。先日代替車が導入され引退となった模様ですが、ナンバーは残され、今回のイベントでは撤去済みのLEDの代わりに、手持ちの上石神井の方向幕を取り付け、懐かしい姿での展示となりました。なお運賃箱も運用離脱時に転用されたのか、予備品をわざわざ取り付けたように見えました。車内は懐かしい西武バスの写真でいっぱいでした。
こちらは、A0-697号車。いすゞエルガのツーステップ車。西武バスでも少数派ですが、練馬区付近で見てもエルガツーステップを導入している事業者が見られず、個人的にはエルガツーステップは見慣れないものです。こちらも引退ですね。
西武総合企画S-377号車は、元・上石神井所属のH尺3ドア車。98年まで導入され、99年以降の都内車は2ドアに戻って導入されているため、既に西武バス籍の車は存在せず、総合企画転籍車も間もなく消滅とのこと
西武総合企画S-448号車。こちらはいすゞキュービックボディのワンステップ車。西武バスにいすゞ車が導入復活後まもなく、いすゞ車のボディがキュービックからエルガになったので、少数派。当時は郊外方面へ出かけることが多くなく、埼玉県内営業所の車を見る機会はますます少なかったため、なかなか見ることがありませんでした。そのキュービックも総合企画に移籍した車が数台となってしまいました。
これら4台の並び。バスファンは観光よりも路線のほうが人気があるとにらんだのか、晴天時に光線がよい、南側から撮影する位置に並びました。
古参車は上の4台。残る車は新車。まずはノンステップのA2-681号車。日産ディーゼル(→UDトラックス)のバス事業撤退後、すんなり三菱ふそうに切り替えられたと思いきや、路線車はいすゞが入らなくなっているように思えます。このノンステップ車は、洗車体験に用いられ、昼前からは洗車スペースのところ(展示スペースの真ん中)に移動しました。
新車のもう1台、A2-683号車は上石神井車。まさに上のA1-714の代替車として入ったばかりの車です。都内車というだけで、特別大きな違いはないと思うのですが、わざわざ遠くから持ってきた意図は??
総合企画については、元路線車の古参車だけでなく、こんな車も展示対象になっていました。東の高校送迎用のS-016号車。東野高校専用塗装の、新製導入車輛です。ハイバックシートで路線車とはやや趣が異なる車です。書いていませんでしたが、撮影タイムは自主的に車両から離れてもらい、車両はドアを締め切る時間で30分×2設けられており、それ以外の時間はドアが開放され乗車自由(一部古参車は運転台も着席OK)となっていました。この車も、一般席に座ることができ、一般人はふつう味わえない座りごごちの体験ができました。
続いて反対側の観光・高速車。まずは西武バス1212号車。埼玉西武ライオンズのレジェンドブルーカラーの車両。LEDに「新潟」が表示されいましたが、新潟線の車両でしょうか?ライオンズのイメージカラーに合わせて色が変わったと思えばそうでしょうが、全面濃い青の塗装はちょっと暗い感じもします。
西武観光バス1214号車はハイグレードな仕様のレグルスと呼ばれる車。塗装からして特別な車両。西武バスの職員の方によると、バンパーにある丸型灯具、左右それぞれ3か所ずつのうち真ん中は不使用なのですが、レグルスはわざわざ埋め込んでいるというくらい特注だそうです(上下の写真と見比べてください)。合計7回試乗会が行われ、営業所を出て美杉台ニュータウンを回っていたようですが、いかんせん定員が少ない車両だけに、試乗会は参加できませんでした。
レグルスの隣にいる、西武ハイヤーの車両も展示車両でした。
こちらの並びは撮影できず、こんなのでご容赦願います。
リフト付き観光バスのリフトはこんな感じで動きます。勿論、リフトの上の車椅子はダミーです。
東側半分は西武タクシーと西武バスの車庫として普段通りに使われていまして、一部の車は会場から撮影ができました。これまた古参となっているA1-732号車はワンステップ車。この車種だと、練馬のA1-743が代替されており、引退が近いと匂わせています。なお正面の「臨時」掲示ですが、このイベントの関係で多客となっている飯能駅への路線への臨時運行の充当のためでした。
こちらは、上の車より少し古い、7Eボディ+2段窓のワンステップ車。近場の営業所にはいなかったので、私には馴染みがない車です。既に西武総合企画に移籍し、S-358号車となっています。
午後暫くは部品販売の抽選列整列などで時間を使ってしまい、2度目の撮影タイムで再び撮影。LEDは表示しないと思っていたら、表示されていました。
表向きには、表示は変えないと言っていたのですが、2度目の撮影タイムにおいてA1-714の幕回しをしてもらいました。もっとも、このイベントのためにはめ込んだもので、通常装備しているものではないのです。なので、微調整をしつつ回していただけました。職員氏曰く、「714といえばセコニックですね」ということで、「吉61 都民農民セコニック」となりました。
他の写真と合わせてみていただきたいのですが、本来引退時PASMOステッカーだったのですが、バス共通カードステッカーが貼り付けられています。また、この写真では「210円均一」サボが嵌められているところ、朝は深夜バスの倍額運賃になっていました(普段から?)
大変暑く、ここら辺で会場を撤収しました。
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