2012年 6月10日:西武・電車フェスタ2012 in 武蔵丘車両検修場
西武鉄道の武蔵丘車両検修場の一般公開、ことしは例年の第一日曜日より1周遅れの6月10日に開催されました。今年は再び荒川線のイベントとダブルブッキングとなってしまいましたので、西武のほうを選択しております。
今年は、昨年に続き特急車両による池袋から会場直通のイベント列車は運行されませんでしたが、例年運行されている通勤車両による会場直通の臨時列車については、下り3本、上り4本が運行され、1往復は3000系銀河鉄道999ラッピング電車による快速急行(池袋発着)、下り1本(西武新宿発)と上り1本(飯能行)は6000系電車、残る1.5往復を飯能発着の20000系と、事前にパンフレットで予告されていました。
迷うところもあったのですが、999の場合ヘッドマークはつかないと予想された上、撮影後追いかけると会場への到着がかなり遅れることがわかっていたので、往路の999電車は捨てることにしました。
- 会場直通列車:往路及び会場内
梅雨入り翌日ながら朝方は晴天であり、下り臨時電車は極端に逆光になると恐れまして、新宿線の送り込みは近場で撮影。夏場ですので、まだ側面は潰れますが、止むを得ず(というよりここしか間に合いそうになかったのですが)。車両は新宿線の6101Fでした。(下井草〜鷺ノ宮)
後ろ側。真正面に太陽があるので、色が全く出ませんが、ヘッドマークが前後で違うことがわかるかと。(下井草〜鷺ノ宮)
東西に走る区間はまともに逆光になるので捨てまして、昨年と同様に所沢の渡り線を渡るアングルで。昨年より遥かに多く人が集まっていたうえ、前日の雨で水溜りができていて、苦しい撮影でした。(所沢)
所沢で待つうちに曇って来ていたので、所沢で2分先行する定期急行で小手指まで先回りして、再びホームに入るところを撮影。副本線到着なのは案内機を見れば明白なのですが、なぜか(自分も含め)、一瞬忘れてバタバタしました。蛇足ですが、6101Fと3011Fの送り込み回送は所沢〜西所沢ですれ違っています。(小手指)
武蔵丘信号場〜検修場の間は入替運転のため徐行&一時停止を繰り返すのですが、287Fが留置中なのを確認できました。参考までに(とりあえず、方向転換されているのだけわかる)。なお、イベント発売グッズの抱きまくらはこの編成(クモハ287)がモデルのようでした。(武蔵丘検修場付近)
会場到着直後の列車。いつもの場所に到着。比較的早いうちに出たので、この列車では気にしていませんでしたが、1時間後に到着した3011Fのときには、この場所(撮影会の時間以外は改札内)からなかなか人が去らず、結果的に撮影会が数分遅れになってしまいました。
11時30分からの撮影会、相変わらずアングルによってはすごい人だかりでした。左が池袋発の3011Fで、右が西武新宿発の6101F。一番右の線は手前に軌陸車が停まっています。飯能発着臨電の20106Fは奥の車庫に引き上げていますが、ここでは3本並びは不可能なので仕方がありません。
6101Fは「急行飯能」表示で展示。上の写真でもわかるように、西武新宿→飯能をこの表示で、飯能→武蔵丘は「臨時」表示で走っていました。池袋線所属の6000系は最後まで新幕交換をしなかったので、6000系が新幕でのこの表示は初めてとなります。
3011Fは「快速急行西武秩父」表示で展示。会場に入っていたので見ていませんが、恐らく池袋→飯能は「快速急行飯能」表示だったのではないでしょうか。ヘッドマークもないので、レア感は全くなし(ここにいることだけがレアというか初なだけ?)で残念。
どうも、6101F寄りのアングルが人気だったようで、なかなか前列に進めませんでした。軌陸車がいたので、今年はこれより向かって右側のほうからの撮影は不可能でした。
今回使用したヘッドマークその1は、20000・6000・3000系の並びデザイン。今回の臨電に使用した各系列ですが、6000系は副都心線直通仕様車、3000系はオリジナルの黄色塗装車なので微妙に違っています。このヘッドマークは、6101Fの武蔵丘・所沢方(6001)と20106Fの飯能方(20106)に取り付けられていました(写真は6001のもの)。
同じくヘッドマークその2は、西武鉄道100周年ロゴを20000系で囲むレイアウトです。100周年ロゴは見てのとおり、30000系が秘められたデザインです。上の逆側の先頭車、6101と20006に取り付けられていました。これは20006のもの(走行中の撮影をトリミング)ですが、上と比べて、車体への固定方法が違うのがわかります。
- 会場内の模様
既に名前は出てきていますが、軌陸車が走っていました。列車撮影会の時間はお休みでしたので、臨時列車から降りた時に撮影したものになります。
毎年このイベントの時には10000系電車が入場中ですが、今年は10101Fが入場中でした。
FS542Bのうち、6両分は、3代目501系からねん出したFS372を改造したものです。これら6両分を含む9両分(10101F全車と10202、10302)のものは、台車形式がプレート式ではなく切抜きナンバーで表記されている特徴があります。
トラバーサーの上は、20002。まさに補修中という姿でした。
入場中の2463Fは、簡易更新修繕中。ここの所相次いで入場していた2000N系2連は、SIV更新など機器更新はしましたが、車体周りは何も弄らないものでしたが、こちらの編成は簡易修繕を施行しています。なお、これまえの簡易更新基本メニューに加えて、屋上のすべてのベンチレータ撤去がメニューに追加されています(設計図も展示)。なお、お近くにいた職員の方の話では、旧・東急車輛で行ってきた大規模更新について、本年度は予定がないそうです・・・。
今年は100周年ということで、特別展示?となった100周年記念展示コーナー。これまで見たことのないサボを含め、数がとても多かった。
サボは上だけではありませんでした。パネルの写真についても数が多く、車両の写真がこちらにあるほか、都心寄りの駅の旧駅舎の写真が一堂に展示されていたりしました。
車番や銘板、プレート類の展示の一部。2代目501系(517F)の車内の車番プレートや、レッドアローのブルーリボン賞プレート。このすぐ右には、山口線のSL5形のナンバーなどもあり。その他、ショーケース内には、E43(ED361)、E44(ED362)、E61(ED111)、E71(ED102)のナンバープレート、昭和初期の車両の車歴表といった、これまで見たことがないと思われるものが多数展示。
秘蔵品かは分かりませんが、6108の改造前の運転台もありました。実際に触ってみることができました。原型の6101F、6102Fはそもそも運転台が若干異なることから、このタイプの運転台は全て交換で消滅済みです。
通票閉塞器、これも西武で初めて見た気がします。多摩川線の新小金井・競艇場前両駅のものだったようです。タブレット関係のものはほかにも多数展示がありました。
屋外には「だいち」が来ていました。とても元気がよい様子でした。
このほか例年と同じく、補助機器類は展示され、恒例のAK-3コンプレッサの体験コーナーなどがありました。旋盤のところは、今年はレール輪切りのみで少し残念でした。
物販コーナーは、いつものように、関東の大手私鉄、地方私鉄、グループ鉄道会社、その他西武関連の出版物発行者などが出展されていました。西武関係で見ると、今月で伊豆箱根1100系が引退、総武流山2000系「青空」が7月15日で引退になりますので、どちらも記念乗車券が会場でも発売されていました。
西武のブースは、既存の販売物を売るブースのほか、今回イベントで初売り(または限定発売)のグッズは特別ブースで販売。10時頃に会場に到着した時には外まで並んでいた特別ブースの列は、12時ごろになると短くなって、売り切れも出ていましたが、抱きまくらなど10分も並ばずに帰るようになっていました。部品販売コーナーは、私が興味があるものは特に残っているように見えなかったので、並んでいません。
- シャトルバス
シャトルバスは例年通り、飯能駅南口と宮沢湖駐車場との2路線。行先表示機の表示は、行先を出していたり、「西武」だったりまちまち。復路の列車を撮影するため、12時20分ごろにはシャトルバスで会場を後にしました。私が乗った便は立川営業所のバスでしたが、なんと今年は西武観光バス秩父営業所の路線車A8-528も充当されていました。98年式が登場するとは・・・。
- 会場直通列車:復路及び回送
今年は撮影者が多かった気がします。13時に集合の1本目。20106Fです。(武蔵丘(信)〜北飯能(信))
今年は回送はスルーしました。14時集合の2本目も20106F。少し空が明るくなって条件が違ってしまいました。(北飯能(信)〜武蔵丘(信))
14時20分集合の3本目が、池袋行の3011F。ヘッドマークがないので、「臨時」表示が頼りです。(北飯能(信)〜武蔵丘(信))
飯能以東で撮影するのか少し人が減った15時集合の最終列車が6101F。飯能到着後は直ぐに南入曽に回送されました。この撮影後すぐに飯能駅まで歩いたのですが、例年と同じく短時間で回送されてしまい、追いつくのは無理でした。(北飯能(信)〜武蔵丘(信))
飯能から快速渋谷行ですぐに上りましたが、まだ時間が早かったので、秋津で3011Fの回送を撮影。珍しいものでもありませんが、行きをスルーした分と思ってみます。特に筋は追っていませんでしたが、予想通り、5分ほどでやって来ました。
臨時運用を終える3011Fが小手指まで回送されていきます。(秋津)
今にも雨が降りそうな天候だったので、この後、30分ほどホームで撮影して、日没前に家に撤収しました。会場を回る時間と臨時列車を撮影する時間を考えると、何を捨てるかが一番難しいです。今回は最大の支障と考えた下りラストの臨電を捨てることで1時間確保しましたが、もう少し会場でのんびり見ていたかったというのが本音です。
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